ノースバンクーバーの会社にフロントエンドディベロッパーとして入社して、2 ヶ月が経ちました。
ボスが退職
入社して 2 ケ月間、私を採用してくれて、2 人きりのチームとしてずっと一緒に働いていたボスが退社しました。物分かりもよくない、英語もできない私にフラストレーションを一度も見せることなく、最後まで私を良いディベロッパーだと信じて一緒に働いてくれました。「自分がやめたらさやかに光が当たるはず。しっかりタスクもこなすし心配していない。さやかのおかげで自分がリードとして周りから良く見られたよ」と、身に余る言葉をたくさんいただきました。
今週は引き継ぎに必死でした。
- AWS のアクセス権をもらった
- ディプロイの仕方とリリースノートの書き方
- master にマージして問題があった時の対処法
- コンピューター環境のセットアップ
- PostgreSQL のエクスポートの仕方とローカルでの繋ぎ方、マイグレーションの仕方
特にボスや周りからこれ引き継いでねと言われることはなく、自分で考えた質問にボスが答えてくれる感じ。正直 too much でキャパシティオーバーでした。新しいボスは AWS やバックエンドのエキスパートなので、これから少しずつ理解していきたいと思う。
幸せすぎた 2 ケ月間でした。
Scrum of Scrum
うちの会社ではチームでのスタンドアップが毎朝、全チームのリードが集まる Scrum of Scrum が週に 2 回あります。ボスの退社後、私が参加する必要はないと確信しているけれど、ボスは「今後はさやかが参加することになるから」と言って、一緒に参加させてくれました。バックエンド、ファームウェア、ハードウェア、データサイエンスのリード、プロジェクトマネージャー、CTO、ディレクター。圧倒的な経験があるスマートな人たちの輪に入れる機会なんて貴重!!!ラッキーすぎる。しかもインターンの分際で(笑)会社がどこに向かっているのか、各チームがどう動いているのか知ることができるし(全てオープンなので結局後に知ることになるけれど)、エキサイティングでした。
採用面接
ジュニアの採用面接に同席させてもらいました。ボスの退社後は私がテクニカルインタビューを担当することになることを見越して。今回は、React のエクササイズで志願者が詰まった時にヒントを与えたぐらいでした。あとは、ディレクターが面接するのを見学した。
テクニカルインタビューをすることに対して自信がないとディレクターに言うと、自分も面接官をするまで 10 回はただ見る機会をもらったし簡単なことではないと、理解を示してくれました。不甲斐ないけれど、いつかきっと。
ディレクターと 1 on 1
ボスの退職にあたってアドバイスを求めるべく、ディレクターに 1 on 1 をお願いした。ボスの退職前にすべきこと、チームのブロッカーにならないためにすべきこと、どんなチームを作って行くのか。
ディレクターからは、Web app のフロント以外の部分も含めて構造を理解すること、例えばデータベースに列を追加してディプロイする方法など詳細を学ぶようアドバイスをいただきました。(too much だったので、ボスにはドキュメントだけ残してもらった…)
今後の私のタスクとしては、DevOps のダッシュボードを作ること(=ブロッカーにはなり得ない!)、Web app のトラフィック(ページビュー)、エラー、レイテンシーのグラフから、ユーザーエクスピリエンスを説明できるようにすることがゴール。今のディベロッパーは feature に 60%、DevOps に 40%を費やすようになってきていて、うちの会社もそういう風にしていこうと言うことでした。ディベロッパーとして大事なことが学べる気がして嬉しい。
ジュニアの採用面接時のディレクターの質問には私が答えらないものもあって(私はディレクターより前に入社したため面接官はボスだった)、私はディレクターが作ろうとしているチームに必要な人材のレベルに達していないし、いつか入れ替えられるのかもしれないと心配していました。でも、そうじゃなかった。今後は 2 人はフルスタック、1 人はフロントと言うチームを作って行きたくて、フロントは私がいるから、残り 2 人のポジションを採用していくと。いつかフルスタックになりたいことは今後伝えるとして、私の居場所があることが嬉しかった。
ボスに、ディレクターは私を入れ替えることを考えてなかったよ!と報告すると、「そんなこと誰も考えてないよ、さやかが仕事ができることは CTO もプロジェクトマネージャーも知ってる」と言ってくれました。頑張ろう。
アマゾン出身のディレクターはみんなをまとめる圧倒的なリーダーシップがあって、頭が良くて、気配りができて、チーム一人一人と真摯に向き合っていて惚れ惚れする。ボスに「会話がためになりすぎてお金を払わないといけない気がする」と言うと、ボスも同じことを感じると言っていました。ディレクターのもとでもっと成長していきたい。この会社に入れて本当にラッキー。
ボスの退職後
昨日はボスの退職後 1 日目でした。特に寂しくもないし、長い夢から覚めたような不思議な気持ち。CTO、ディレクター、新しいボスが気遣って声をかけてくれました。
今まで触ったことのなかった一番複雑な部分にバグが見つかってガッカリ。ボス、直して退職してほしかった!笑
まとめ
ボスの抜けた穴は大きすぎるけれど、ポジティブにやっていけそうで良い感じ。
週明けはリリースと新しいスプリントのスタートです。バグが見つかりませんように!何事も起こりませんように!!
やれることをしっかりやっていこう。