ディベロッパー海外就職:2年

  • 2021/09/29

ノースバンクーバーの会社にフロントエンドディベロッパーとして入社し、2 年と約 1 ヶ月が経ちました。

チーム

入社して約半年しか経っていなかった同じチームのシニアディベロッパー(モバイルアプリ担当)が 6 月末で退社、チームリードと co-op の大学生も先月チームを抜け、3 人という史上最小のクラウドチーム(App + データチーム)になりました。co-op の大学生とは 8 ヶ月間 2 人で Web アプリのフロントを担当しました。特に面倒をみたり指導したりするよう言われたわけではないし期待もされていなかったけれど、働きやすい環境や学びの機会を作ってあげるのが私の役目なのではと勝手に 1 人で悩んだりもしました。まだまだ未熟な私にすべて質問しなければならないのも気の毒でした。一度も直接会うことはなく、最終日のお別れの zoom コールも忙しいと断られましたが(超シャイボーイ)、チームのみんなからメッセージカードをおくって喜んでもらえたのは良かったです。賢くて、何をすべきかよく分かっていて、さらに礼儀正しくて、大学生とは思えないすばらしいディベロッパーでした。本当に何もしてあげられなかったのに、最後には「つまずいた時はいつも助けてくれて、いろんなことを学べた」というメッセージをくれて、よくできた子だなあと思いました。一緒に働けて良かった。

最近インドからコントラクターを雇っていて、随分雰囲気が違います。スタンドアップの数時間後にインドは日付が変わるような時間差なので、一緒に働くのはかなり厳しいです。(彼らは日付が変わっても数時間働いているよう…)インド人は zoom が大好きで、質問がある時は slack ではなく気軽に zoom なので、スピーキングスキルが鍛えられます。

この 1 ヶ月でデータチームに 1 人、来月は App チームにシニアディベロッパーが 1 人加わる予定。入れ替わりも落ち着きそうです。

フルスタックディベロッパー

先月、いつかはなりたいと思っていたフルスタックディベロッパーになりました。以前は基本的に完全分業だったのが、1 人がフィーチャーを全部担当する方針に変わったためです。と言っても、以前も効率がよければ自分で API を書いたりバグを直したりしていたので、あまり変化はありません。ただ、API にブロックされることはないし効率は良いと思います。Nest.js を使うことになったので TypeScript も勉強しなければ。

3 年目

あっという間に 3 年目を迎えました。ソロチームの時間が長くもう一年働きたいと願っていたインターンの 1 年目、リモートで働いて永住権も申請した 2 年目。 永住権も申請し、この先もカナダに滞在できるかという心配がいらなくなったという点で、今は大分気持ちが違います。

3 年目を迎えた当日は、CTO が「サヤカもアニバーサリーだし新メンバーも増えたしチームランチでも」とおっしゃってくださったのでオフィスへ。しばらくぶりのフリーランチをご馳走になりました。

アニバーサリーを迎えた人には CEO から slack でお祝いのメッセージがおくられますが、私は、「(過去のエピソードに触れて)この会社の未来を一緒に作って行くのに、君以上の人は考えられない」と、何とももったいないお言葉をいただきました。嬉しさより他の人がどう捉えるのか気になってハラハラしましたが…。私なら嫉妬してしまう笑 信頼関係を作るのは会話だけじゃないんだなと、内向型の私にも少し自信が持てたことでした。

永住権

永住権の申請用に、オファーレターと employment letter を会社に出してもらいました。2 年以内に退社したら 10K 支払う契約書にサインしました(!!)。こういった契約は一般的なのだと HR には言われましたが真実はいかに。8 月 5 日に申請を完了させました。

転職

永住権を取得してからしばらくは転職の選択肢はないと思っていたところ、友達が「自分の会社が採用してるから興味があったら履歴書を送って」と、熱心に誘ってくれました。Google 等有名企業出身者がたくさんいて学びの機会が多いし、新しいチームを作るので採用プロセスも早いし、給料も良いとのこと。PR が出るまで入社は待ってもらえばいいし(今の就労ビザでは他の会社で働けない)、失うものはないから受けるべきだよと、採用プロセスや会社の理念などを詳しく教えてくれて、面接の練習なら付き合うとまで言ってくれました。私のことをよく考えてくれていて、断ったら申し訳ないほどの勢いだったので、私も初めて転職を真剣に考えてみました。でもやっぱり私の考えは変わらず。今の会社の CEO は私が PR 取得後すぐ退社すると PR のために利用された気持ちになるし、私が CEO の立場でもそう感じると思う。私は今の会社で働けて幸せで、会社にも感謝しているので、そんな思いがウソだと思われるようなことはしたくない。それが一番の理由でした。(PR 取得後すぐ転職した人たちのことをひどいとかそんな風には思わない)考えが凝り固まっていてバカな決断なのだろうなとは思いますが、友達も私が幸せなのが一番大事だと理解してくれ、時が来たら手伝うと言ってくれました。スキルアップのチャンスを見逃して今の会社にいることを決めたんだということを忘れずに、しっかり上を目指さなければと思う。ま、今の私が賢い集団に受け入れられるかはまた別の話ですが!

もう一つ、めずらしくちゃんとしたリクルーターに会いました。私は LinkedIn で来るメッセージが senior ポジションを探している内容だと基本的に返信しません。このリクルーターに対しても同様に返信しなかったところ、「あなたのプロフィールがすごく好きだったから」とフォローアップのメッセージが届きました。「まだディベロッパー 3 年目で要件も満たしていないだろうし、今は仕事探していません」と返信すると、「あなたのポートフォリオがすごく好きで、それに私たちのクライアントは年数ではなくて人を見るから」と!オープンワークパーミットを持っていないし、しばらく転職するつもりがないことを再度伝えると、クライアントがビザをスポンサーしてくれること(senior ポジションでは普通にあることなのでしょうか!?)を教えてくれつつも理解を示してくれました。転職する際には連絡してみたいと思います。

最後に

このブログを書いている今現在 1 週間の休暇中。ディレクターには「戻ってきたらたくさん仕事あるから仕事のことは忘れて楽しんでね」と言われました。コロナ後は、毎日生活するだけで精一杯になっているかもしれないと考えることが多くなりました。スキルアップもほとんどできてない…。やるときはやる、甘やかすところでは思いっきり自分を甘やかす。そうしてメリハリのある生活をしつつ、少しずつ前進できるよう、この休みで切り替えたいと思います。

ビザの問題も片付いた 3 年目は、「もっと色々できるようになりたい!すごいディベロッパーになりたい!」と海外を志した時のワクワクした純粋な気持ちに戻りたいと思います。

あせらず、ゆっくり、ちょっとずつ。