ディベロッパー海外就活:準備とチャンス

  • 2019/09/24

バンクーバーで就活をして、フロントエンドディベロッパー(インターン)のオファーをいただきました。私がどのように準備したか、どのようなイベントに参加してチャンスがあったかをご紹介します。※就活成功の良い例ではありません!

ちなみに、58 社応募して、書類選考に通ったのが 10 社、最終面接まで行ったのが 2 社でした。

5 月
3 社応募

6 月
34 社応募、5 社電話面接

7 月
9 社応募、6 社電話面接、1 社オンサイト面接

8 月
テクニカル面接、HR 面接、オファー。
オファーをもらった会社の面接が終わった後、12 社応募。働き始めた後に 1 社から電話面接のオファー

目次

履歴書

  • 学校のアドバイザーに送ってもらった記事を参考に作成。ここで紹介されている Google のテンプレートを使いました。はじめに学校のアドバイザーに添削してもらいました。
  • 触れてほしくない項目は載せない
    就労経験について触れられるのは、当然ですが、最新のものです。当初私は Web サイト制作をしたフリーランスの経験を一番上に載せていましたが、Web アプリの developer になりたいのに Web サイトの経験について聞かれるということに気づき、フリーランスについての記述は削除しました。
  • 履歴書で面接に呼ばれた!
    現在働いている会社の面接では、今のボスに「こんなに見やすい履歴書の人なかなかいないよ!こんな人を探してた」と言われ(履歴書がぐちゃぐちゃの人に Web の仕事はしてほしくないとのこと笑)、入社後も何度か褒められました。応募したポジションに必要なスキル(React/Redux)が目立つ位置にあったこと、経験やプロジェクトを箇条書きでまとめていたところが見やすくて良かったとのことです。実はこれ、アドバイスをいただいて改善した結果です。履歴書を見慣れている人にアドバイスをもらうのが良いと思います!

ポートフォリオ Web サイト

私は面接等で一度もポートフォリオについて触れられたことはありませんでしたが、React ディベロッパーとして就労経験のなかった私には、スキルを証明するものとして必要だったと思います。履歴書同様アドバイスをいただいて、審査する人が見やすいもの自分らしさが出るものになるよう気をつけました。良し悪しはさておき、好きなだけ遊んで気に入るものができたので満足しています(笑)

プロジェクト

ポートフォリオ Web サイトにプロジェクトの概要、gif 動画、アプリと GitHub へのリンクを載せました。「自慢 or 最新のプロジェクトはなに?説明して」とよく言われるので、面接で話すことを想定してプロジェクトを始めると良いです。(私は一番難易度が高かったプロジェクトが特にお気に入りなわけではなく微妙でした…)プロセスや、もう一度やり直すとしたらどうしたい?と聞かれたこともありました。

カバーレター

ネットでいくつか記事を参考にしました。Podcast「Syntax」のこの回の 10:18 から「junior ディベロッパーがどういったカバーレターを書くべきか」が話題になっているので、参考になるかもしれません。
経験が少ない分、「なぜその会社に興味があり働きたいと思うのか」に触れるようにしました。一社一社書き換えました。オファーをもらった会社の書類選考が通ったのは履歴書が決め手でしたが、その他はカバーレターで電話面接に進めたのだと思い込んでいます。(真相はわかりません)

応募

毎日チェックしていた求人サイトの中で、実際によく利用したのが以下のサービス。会社のサイトに応募方法が書かれていれば、その方法に従うようにしました。

今働いている会社の求人を見つけたのはBCjobsでした。

私は Trello のように就活の状況を記録できるhuntrを使いました。応募した履歴書などは月曜にチェックされる気がして、平日に気になる求人をストックして、土日でまとめて応募することが多かったです。

面接

私は内向型で自己アピールが苦手、加えて日本でも就活の経験があまりなく、面接対策はなかなか気が進みませんでした。そんな私でもできたのがこの YouTube の方法です。

一回の面接で、この記事「How to Answer the 31 Most Common Interview Questions」の中からほとんどの質問をされたこともありました。

ちなみに、私が 10 社ほど受けた電話面接でよくされた質問は、

  • Tell me about yourself
  • 会社について知っていること
  • 志望動機
  • 最新 or 自慢のプロジェクトについて
  • なぜ developer になったのか
  • 希望年収
  • 質問ある?

でした。

私は電話面接を毎回録音していましたが、聞き直すと改善もできますし、お礼メールを送る時に役立つこともありました。

テクニカルインタビュー

Udemy のMaster the Coding Interview: Data Structures + Algorithmsを 購入し、何度か見ました。データストラクチャーやアルゴリズムも分かりやすく学べるし、ノンテクニカルな質問への対策、給与交渉や数社からオファーをもらった時にどうすべきかなど色々なトピックがカバーされていて、面接がどのようなものか知るにはうってつけです。

コネクション作り

就活はコネが大事!とよく言われています。私もそう聞いてミートアップ等にはよく行くようにしていましたが、とても就職にはつなげられない…と焦っていました。途中から就活の一環として参加するのは辞めましたが、何度か面接につながったり、良い繋がりができました。以前はミートアップ当日は昼ぐらいから憂鬱でしたが、今では一人でも平気でピザを食べられるようになりました!最新のニュースをキャッチするにも(ほとんど理解してないけれど)、同じように就活している人たちから情報収集するにも良い機会です。

  • ジョブフェア
    junior で就職した話好きな友達は、ジョブフェアで企業のブースに行き、後日面接に呼ばれたそうです。
  • ハッカソン
    同じチームになった子が、「インターン先に履歴書渡そうか?」と言ってくれました。別の子も、「知り合いが developer 募集してる」と連絡をくれました。ハッカソン自体も楽しかったです。
  • ミートアップ系

    • 知り合った人が HR に履歴書渡してあげると言ってくれて、普通に応募しても面接してもらえないような会社の電話面接が受けられた。
    • ジョブフェアの前日に参加して偶然話した人が、私がジョブフェアで行くと決めていた会社の人だったというミラクルが一度あった。翌日のジョブフェアでも話すことができた。
    • バンクーバーで developer を探してるサンフランシスコのスタートアップの人を紹介してもらった。ビデオ面接をして、GitHub のフィードバックをいただいたり、とても良い機会になった。
    • 自分のリクルーターを紹介してあげると言ってもらえた。

と、こんな感じで意外とチャンスはありました。

ちなみに、ローカルの人に就活に良いと教えてもらったミートアップは、

です。
TechVancouver では 30 秒(?)時間がもらえて、参加者の前で「就活中です」アピールをすると良いのだとか…。どちらも参加したことはありません。

ミートアップでできた友達には、「求人している会社の人と話してまず LinkedIn で繋がって、応募するときにそのことに触れるべき、Just say hi!」と言われたことがあります。私は「何を話せばいいの!?どんな方向に話を持っていけばいいの!?」と思ってしまうタイプ。ただでさえストレスのかかる就活なので、少しでも自信が持てる自分自身に合った方法でアプローチするのが個人的にはおすすめです。私はジョブフェアなどのイベントで「求人してますか?」と話しかけて次に繋げられるタイプではないので、そのような方にはプレッシャーを感じずにイベント等に参加することをおすすめしたいです。

LinkedIn

LinkedIn は直接就職に繋がらなかったけれど、リクルーターの目につきやすいよう「looking for opportunities」と入れました。プロフィールを更新すると、検索された時に上の方に表示されると聞いたので、1 週間に一度くらいは「looking for opportunities」に「!」を入れたり取ったりしました(笑)

その他

リクルーティング会社のリクルーターとも、会社に行って何度か話をしたことがあります。求人している会社に直接アピールできないので junior にはこの方法は可能性が薄いと感じましたが、面接の練習にもなるし、コネクションは作っておいて損はないと思います。