海外就職の最終プロセスであるレファレンスチェック。日本では馴染みのないものでしたが、北米での就職を語る上では欠かせないものです。先日レファレンスとして初めて電話対応をしたので(以前一度、フォームで返信するタイプは経験したことがある)、聞かれた質問などをまとめておきたいと思います。
ちなみに今回の依頼主は、私が以前ソフトウェアディベロッパーとして働いていた会社の同じチームでco-op(インターン)をしていた大学生です。私は彼の上司でもメンターでもありませんでしたが、その会社で彼の働きぶりを一番近くで見られるポジションにいました。
彼にはプライベートで使っているメールアドレス(会社のメールアドレスを使う人もいる)と電話番号を伝えました。
電話をスケジュール
彼とやり取りした翌日、彼が応募した会社のある部署(software engineeringではなかった)のVPからメールが来ました。週末を挟んでいたり、お互いの都合が合わなかったこともあり、5日後に電話をすることになりました。志願者側としてはドキドキして結果を待っているわけで、もっと早く対応できず申し訳なく思いました。
電話
電話ではまず軽く会社の説明を受け、質問に答えました。「結構ガッツリ聞いてくるんだ…」という印象で、10分ほどかかりました。ネットで調べて出てくる質問とほぼ同じことを聞かれましたが、以下実際に私が受けた質問です。
- 志願者との関係(マネージャー?同僚?)
- 志願者と一緒に働いていた会社
- 一緒に働いた期間
- 志願者の業務内容(responsibility)
- 仕事の質
- 長所
- 短所
- 功績(biggest accomplishments)
- カスタマー、同僚とのコミュニケーションはどうだったか
- 志願者が良いパフォーマンスをするために、マネジメント側として気をつけるべきこと
- 志願者が仕事をする上で心配なこと
- 最後に付け足したいこと
結果
電話の翌日、オファーをもらったという連絡をもらいました!
私がレファレンスを依頼した方たち
私も過去2回レファレンスが必要な場面がありました。
カナダ就職1社目からは、「同僚でなく直属のマネージャーもしくは上司」と指定がありました。お願いしたのは、
- バイトをしたお店のオーナー(カナダ)
- プラクティカムをした会社のCEO(カナダ)
別の組織では面接で元同僚のことを話し、その中で最も身近だった3人をレファレンスとして指定されました。
- 同じチームだったシニアディベロッパー
- プロダクトマネージャー
- 1社目で別のチームで働いていた2社目の直属の上司
レファレンスを依頼するときに気をつけたいこと
初めてレファレンスとして電話で対応してみて、準備せずには答えられなかったと思うのが「志願者と一緒に働いた期間」です。今回は依頼された時に履歴書をもらったためすぐに答えを用意できましたが、私がレファレンスを依頼した時には履歴書をシェアしなかったのです…。退職からあまり時間が経っていないから必要ないだろうとの判断でしたが、相手の負担が少しでも少なくなるよう気をつけなければと反省しました。
レファレンスをお願いするときに大事だと思うことをまとめると、
- 履歴書を送り、他に必要な情報がないか聞く
- どの会社の誰がいつごろ連絡してくるかを伝える
- 結果が出た後、改めて感謝の気持ちを伝える
です。
最後に
レファレンスになって、「私の答えによってこの子の結果が変わってしまうのでは…!」とハラハラしましたが、無事良い結果につながって安心しました。電話や面接が苦手な私はとてもナーバスになってしまいましたが、レファレンスを引き受けたことをすごく感謝され、よく考えてみると、誰かの就職(特に今回は人生初めての就職!)に関われるのは素敵なことだなと思いました。私も嬉しい。