ノースバンクーバーの会社にフロントエンドディベロッパーとして入社して 8 ヶ月がたちました。前回ブログを書いてからの 2 ヶ月間でチームメンバーが 3 人増えたり、コロナウイルス対策でリモートワーク(WFH)になったり、就労ビザ取得のためコンサルタントに連絡を取り始めたりしました。
新チーム
2 ヶ月ほど前はソロチームだったのが、今では 4 人のチームになりました。経験 5 年と 9 年の intermediate〜senior ディベロッパーと、私たちが使っているスタックの経験はない幹部の家族…。1 人の時のストレスのなさが恋しい。実力を証明したい intermediate ディベロッパーの暴走が止まりません。
Senior ディベロッパーが API を書くようになったので、私はフロントに集中。API については、簡単なバグを修正する程度になりました。
ちゃんとしたテストの書き方や、良いコードに触れる機会ができたのは良いところ。senior ディベロッパーにはやるべきことリストを作ってもらったり、やって良かった Udemy のコースをおすすめしてもらったり。いつかマイクロソフトかアマゾンで働きたくて今も勉強を続けている、知識豊富なディベロッパーです。近くにロールモデルができてラッキー。
全然追いつけていないので、もっと勉強しなければ…。
新しいスタック
GraphQL と、UI には Ant design を使うようになりました。
会議の進行
この私にも、会議の進行の役が回ってくる機会があります。週に一回ある DevOps の会議で、チームの一人がアクセスやエラーなどのグラフを見ながら自分たちのプロダクトの問題点を洗い出して、みんなで改善していくと言うもの。もう 3 回回ってきたかな?辛い!
リモートワーク(WFH)
コロナウイルスの対策で、3 月 17 日からリモートワーク推奨になりました。
- 1 週目
自分の実装したものを見せたがる intermediate ディベロッパーのデモに付き合う必要もなくなったし、生産性も上がるし、暴食することもないし、リモートの良さを知った。これは想定外。
- 2 週目
寝るまで働き続けてしまい疲弊。
- 3 週目
英語の勉強とスキルアップの予定を立てて、5 時で仕事を切り上げる生活に。
- 4 週目〜
寝るまで働くことはなくなったものの、仕事を終えてからの切り替えが難しい。つい仕事に戻ってしまったりもします。オフィスで働く方が良いと思う反面、通勤にかかる片道 1 時間がもったいない気がしてきて、会社の近くの物件を探すようになりました。リモートは認めない方針だった会社も生産性が上がることを認め、リモート OK の方向になりそうです。
- zoom 会議
会議には zoom を使います。最初は「ビデオをオンにするなんてとんでもない」、「英語のできなさが際立ってしまう」と本当に嫌だったけれど、気にしたところで良くなるわけでもないし、発言するだけでいっぱいいっぱいなので、何も気にならなくなりました。ディレクターからビデオはオンにするようにと 2 回ほど言われたけれど、みんなだんだんオフに戻っていく…。私はディレクターに従ってオンにしています。
- コロナ対策
2 メートルの social distancing はもちろん、会議室の定員が厳しくなったり、私物はオフィスから撤去するよう言われたり。オフィスの利用は予約制にするのだとか…。私は家で Wi-Fi が使えなかった日と、同じ日に働き始めた co-op の大学生の最終日にオフィスへ行きました。
就労ビザと LMIA
ビザサポートが可能かどうか知りたいとディレクターに伝えたのが 2 ヶ月以上前。その後 HR と話すもののしばらくアップデートがなく、HR は諦めて自分でコンサルタントに連絡を取り始めました。(なぜかその後は HR とのやり取りもスムーズ)
-「LMIA 以外の方法は?」
永住権の申請で就労ビザを取得する(BC PNP か経験クラス)のは私には無理だと分かっていたけれど、HR から、「CEO が、このコロナの状況下でカナディアンを雇えないのを証明するのが難しいかもしれない(= LMIA の申請ができない)と心配している。LMIA 以外の方法探せない?」と言われました。私は LMIA の申請に値しないのか…(LMIA は会社への負担が大きい)と理解して萎えた。
- CEO からの言葉
CEO からチェックインのメッセージが来たため、契約更新とビザサポートを決めて下さったことへのお礼を伝える。「さやかと働くのを楽しんでいるし、今までの仕事に感謝している。今後も働き続けられるあらゆる方法を探すよう HR に伝えたから」と言われる。CEO はこういう人。
- お金を払って働くことへの疑問
LMIA とは、外国人を雇いたい会社が「この雇用はカナダ人の雇用機会を奪うものではない」ということを証明するもの。私が就労ビザを取得するにはこの LMIA が必要で、LMIA の申請にはコンサルタント等が間に入ることが一般的です。そして、このコンサルにかかる費用を負担するのは、通常、雇われる側の外国人。会社が働いて欲しいと思っているのに、なぜ私がコンサル代を負担しなければならないのか?お金を払ってまで働くべきか?コンサル代を他のことに使う方が幸せなんじゃないか?といろいろ考えて、帰国という選択肢をかなり意識するようになりました。
- 学生ビザで滞在を延長する?
コンサルタントによると、現時点で私が就労ビザを取得する方法は LMIA のみ。でも、どこかの学校に入学してパートタイムで働き続け、BC PNP か経験クラスの条件を満たしたタイミングで永住権を申請する方法が LMIA より簡単でおすすめだと言われました。それだと、またフルタイムで働けるようになるのは最短で今から7ヶ月後…。特に学校で学びたいこともないし、学費は LMIA のコンサル代とは比べ物にならないくらい高い。ここでコンサル代を払うことへの抵抗がなくなりました。
- LMIA 申請の承認
会社には就労ビザ取得に 2 通りの方法があることを伝え、「LMIA で行こう」と返事をもらいました。
- 年収
LMIA の条件を満たしているかのチェックに必要だった項目の一つが年収で、いくらになるかを HR に聞かなければなりませんでした。以前、自分の欲しい額より高めに交渉するよう QA リードとバックエンドリードにアドバイスをもらっていたので、交渉する機会もなくここで希望額以下を伝えられたらどうしよう、このタイミングで交渉すべきなのか…と悩んでいました。が、伝えられたのは夢見たこともない額。英語と言うハンデはあるし、私を雇うためには労力もいる。足元を見られると思い込んでいたので、そこは本当に嬉しく思いました。
- 今後
コンサルタントに LMIA の条件をチェックしてもらったところ、「the Global Talent Stream」と言うカテゴリーで申請ができそうとのこと。最も身近な LMIA のカテゴリーは、求人を出す、応募者の面接をする、面接した人を落とす…と言うステップ(2〜4 ヶ月)が必要なところ、この「the Global Talent Stream」だとビジネスプランの提出のみで、就労ビザ取得まで 20 日間程度で完了してしまうのだとか!そして、うちの会社は同じ方法で最近雇用しているので、さらにプロセスが簡単になる可能性もあるそうです。
- ディレクターの言葉
ディレクターの言葉がいちいち嬉しい。「絶対残って働いて欲しいと思っている」、「申請うまくいってほしいし、スケジュール前倒しで完了してほしい」とか。妹には「当たり前やん。他の人探すの大変やん」と冷たく言われたけれど、それでも嬉しい。
co-op 大学生とのお別れ
同じ日に働き始めた大学生の co-op 期間 8 ヶ月が終了。とても心強かったし、ありがたかった…。そして寂しい。
英語
相変わらず、ろくに宿題はせずオンライン英会話のレッスンを受けています。会議の場面なんかでも、リスニングが全く改善されていないのを痛感する。先生が私の弱点克服に重点を置いて進めてくれるので、いい加減ちゃんとしようと思う…。
やる気になった時にやれるものがほしいと思ったので、IELTS の参考書を注文しました。
最後に
明日からまた 1 週間が始まるという時に気が重く感じるのが、チーム内で足並みが揃っていないこと。この気持ちのコントロールがうまくできるようになりたいなあ。コードさえ書いてればハッピーと思っていたのに、現実はそうじゃない…。目前のことにいちいちとらわれず、もっと先を見据えたい。年始に立てた目標も達成しなければ!
あと、新たにできた目標は、年明けに永住権申請。
次ブログを書くときは、コロナが終息していますように。